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夢を見た。彼女は隣で寝ているのに彼女が「ただいま」と言ってバイトから帰ってきた。ぼくは帰ってきたほうの彼女を追い払う。夢から覚めても彼女は隣で寝ている。ほとんどの場合このように彼女は隣で寝ているので、ぼくは隣で寝ている彼女を信じて帰ってきた彼女を追い払ったが、あとで、帰ってきた彼女を追い払う理由が見つけられなくなった。

他にも幽霊をたくさん見た。みんな見た目はふつうだが、生きている人間とは距離をおいて歩いている。たとえば、高架下の歩行者専用のトンネルで、少女(高校生くらい?)は手を繋ぐ下の二人の妹のあとをつけていた。三姉妹なんだからみんなで手を繋げばいいのに、と思ったぼくは少女の手をとっていて、すると少女はなにか言った。なにか言って、よくある幽霊のイメージのうちのひとつ、立体映像のように右腕を物が通過するさまを見せてくれた。少女は笑って、ぼくがつかんだ感触を確かめるように右手でぼくの首を絞めるふりをして、ぼくはきっとやれやれという顔をした。少女がなんと言ったかは忘れてしまった。

足がある、ということを考えていた。手のように簡単に触るわけにはいかない。少女も気づいたようだった。彼女の足に強い視線が注がれていた。気持ち悪い、というようなことを言われた。