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プラネタリウム

わたしたちが魚の目で泳いでいるとき、南極は白夜と極夜を往き来している。凍てつく大陸の足下には湖が広がっていて、見上げると沈んでいく体を感覚する。水面が揺らめき、ぽつぽつと星々が瞬く。波はだんだんと薄らいでいく、無数の点滅が繰り返されている。波間がいつのまにか夜空になる。あちこちでそれぞれの光がひかり、いくつもの目がそれらを見つめている。紫色の雲が流れ、緑色の夕焼けが白い氷に反射する。体は水中に沈んでいく。天蓋が遠のき、わたしたちは宇宙に沈んでいる。すべての満天が星空か暗闇で埋め尽くされる頃に南十字座南極星になる。