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書物は〈箱〉だという。

〈箱〉のなかでは行と列が並べられている。行と列の覚え方は、行の右側の「チョク」というのが水平方向、列は同じようにつくりの「リットウ」が垂直方向、よって行と列はx軸とy軸に対応している。そう情報処理の試験で勉強したけど、タテ組の日本語書籍ではそうではないらしい。

本が〈箱〉だというのは、箱本を思い浮かべれば簡単だ。昔の本は箱に入ってるものが多い。威厳のある風を出したい本もだいたい箱に入っている。箱入り娘というのも似たようなものかもしれない。

鈴木一誌『重力のデザイン』より

ヘルタ・ミュラー『監視人が櫛を手に取る』は 、ふつうの箱に絵はがきが何十枚も収められたものだ。絵はがきには詩が描かれている。詩は、町の看板や本の表紙のことばなどが色つきの背景ごと切り出され、コラージュによって作られている。

山本浩司「記憶とアヴァンギャルド ヘルタ・ミュラーのコラージュ作品について」 DSpace at Waseda University: 記憶とアヴァンギャルド-ヘルタ・ミュラーのコラージュ作品について-